やりたかったこと。
やりたいことが、やりたかったことに変わる時。
私がうた始めた頃から怖くて、恥ずかしくて、でもドキドキするくらいやりたかったことは、日本人として着物を着て、海外で日本語の歌プログラムを英語のMCで伝える活動と決めていた。
つまり、オペラを一本いろんな場所で仕事として公演活動をしたいのではなく、日本の文化とともに、日本語でうた旅をしたいと言うことだった。
それもその演奏場所は、路上とまで思っていた。
それくらい、やりたいと思っていた。
口には出していたけど、本当に目の前にきて、体調も落ち着いていて、通常通りにお腹がすいていて、朝目が覚めて、頭のなかでうたを歌いながら起きれた事だけで、私のこころは満足している。
天気がよくて、ピクニックもできていて、過ごしやすい。
全くご飯は期待していなかったけど、ケッパーという、ニシンのスモーク美味だ!!
すべては私の偏見だった。
イギリスの人々はフレンドリーだし、とにかくよく話しかけられて、親切だった。
また、不味い料理のイメージは、うまいに変わるし、なんだーと思う。
やっぱり自分がそれを受け入れたとき、どう感じるかが全てだと思った。
こうなるまでの私は、こわがりだった。
だからこそ色々邪魔して、失敗がたくさんある。
長い期間、その失敗を乗り越えるために向き合わなくてはらない時期も何度もあった。
時には失敗を恐れてビクビクし、怯え、何もできない時期もあった。
でも七転び八起き、あきらめない、頑張らない、遊ぶ等をテーマに一年一年自分自身と向き合いながら生きてきたら、たくさんの方々に支えられながら、私は今日イギリスで歌うんだとしみじみ思った。
ちなみに、私の今年の一文字は支えるという漢字。
自分が人を支えるのか、どうやって支えたらベストか、色々試行錯誤しながら半年過ごしてきましたが、半年過ぎてきて、たくさんの人に支えられることもあるのかと思った。
生徒さんたちの老人ホームで演奏のためのサポート、演奏家のやりたいを叶えるサポート、私のやりたいを叶えるためのサポーター。
つまり、支えるの循環が今年のテーマなのだと思った。
ご縁があり、至らない私であっても求めていただけるのであれば、どこでもサポートに向かいたいとおもった。
今回のうた旅は、3日たったはじめから支えるの循環がおこっていた。
今日うたううたたちも、誰かの心のサポートになりますように。
私の大切なものは、この体で求められる場所でうたいつづけられること。
そのうたでこころを循環すること。
今日も人生の1ページになる。